Ankerのオーディオブランド「Zolo」が発売する「Zolo Liberty」の上位版がこの「Zolo Liberty+」です。ドライバーの大きさが5.5mmから6mmにアップし音質が向上、そして再生時間も2倍となっています。
Kikstarのクラウドファンディングで予定の50倍である約3億円をあつめて製品化された事でも話題になりましたね。
今回、完全ワイヤレスイヤホンのZolo Liberty+を手に入れたので、気になる音質や装着感などレビューします。メリットやデメリットも紹介していきますね。
Anker Zolo Liberty+の特徴とスペック
Bluetooth規格 | 5.0 |
再生可能時間 | 約3.5時間(イヤホン) 約48時間(ケース込み) |
充電時間 | 約1.5時間(イヤホン) 約2.5-3時間(ケース) |
コーデック | AAC、SBC |
防水規格 | IPX5 |
重さ | 約119g (イヤホン片方6g) |
ドライバー | 6.0mm×2 グラフェン採用のダイナミックドライバー |
入力 | 5V/1.5A |
Bluetooth 5.0に対応しているので、Bluetooth5.0対応のスマホを持っていれば、かなり途切れにくくなります。
一方でコーデックはAAC対応ですが、apt-Xには対応していないので、iPhoneの場合に最大限音質が良くなる仕様です。
以下メリットとデメリットをまとめてみました。
【メリット】
・Bluetooth5.0対応でかなり途切れにくい
・GripFitイヤージャケットの種類が豊富で、装着感がかなり良い。運動でも落ちない。
・周辺音取り込み機能がついているので、外での使用が危なくない
・AACコーデック対応
・防水規格IPX5
・ケース込みの最大再生時間は48時間と十分
・専用アプリでイコライザーの設定が可能。音質を自分好みに設定できる。
【デメリット】
・apt-X非対応なのでAndroidだと少し音質が落ちる可能性あり
Anker Zolo Liberty+の外観と同梱品
箱はしっかりしていて、裏面は日本語表記になっています。開けるとスポーツ中の男性の写真とともに、イヤホンとケースが出てきました↑。スポーツをやっても落ちないというイメージでしょうね。
箱にはZolo Liberty+のイヤホン本体とケース、microUSB-USBケーブル、GripFitイヤージャケットとイヤーピース、そして日本語対応の取扱説明書が入っていました↑。
GripFitイヤージャケットはこの画像のガスマスクのような形のものです↑。初めから本体についているものと合わせて4種類入っています。
耳にはめ込むときに落ちないようにグリップしてくれる部分(上の赤丸部分)の大きさなどがそれぞれ違うため、全て装着してフィット感を確かめてみるといいと思います↑。
僕は初めからついている標準タイプが一番フィットしました。
イヤーピースは全部で6種類入っています↑。長さの異なるL/M/Sサイズがそれぞれ2種類ずつ入っています。
僕は耳の穴が小さいので、Sサイズの長いバージョンが一番しっくりきました。
イヤーケースは手のひらに乗るサイズで、持った感じがしっくりきます↑。Anker社の製品らしくつや消しで手にフィットする感じは流石です。
ケースだけで106gあります↑。ちょっと重めかなと思いますが、カバンに入れていて気になる重さではありません。
横の面にある「POWER」のカバーを外すとmicroUSBの端子が出てきます↑。ここからケースの充電をします。
少し分かりにくいですが、充電中は白いランプが点灯もしくは点滅します。これによって充電率を教えてくれますが、充電中でないと光らないのでどれくらい残量があるかは充電しないと分かりません。
1個目が点滅:30%以下
2個目が点滅:30-70%
3個目が点滅:70%以上
3つ点灯:100%
ケースとイヤホンは磁石でくっつくようになっているので、普通の行動で外れることはありません↑。
充電中は上記のようにイヤホンの一部が光ります↑。
「ZOLO」のマークがかわいいですね↑。
画像では分かりにくいかもしれませんが、左を表す「L」の文字か刻印されています。どちらの耳のイヤホンなのか見ただけで分かるのはいいですね。
ペアリングした後にはスマホでイヤホンの電池の残量を教えてくれます。縦の電池マークが見えますよね↑。ペアリングについてはこの次で解説します。
Anker Zolo Liberty+の使い方
Anker Zolo Liberty+のペアリングのやり方
ケースからイヤホンを取り出します。
取り出すとイヤホンが自動で左右のペアリングをして、上記画像のように白い光が点滅します。
この状態でスマホなどのデバイスとのペアリングができる状態になっています。
今回はiPhoneでのペアリングのやり方を紹介します。
iPhoneの「設定」⇒「Bluetooth」の順にタップすると、「Zolo Liberty+」が表示されていると思いますので、それをタップして「接続済み」にすればペアリングが完了します↑。
2回目以降はケースからZolo Liberty+を取り出すだけでペアリングが完了しますので楽ですね。
上記の画像に「Z-up」というものがあって気になった人もいるかもしれませんが、これはZolo Liberty+の専用アプリ「Zolo life」に関するものです。
ダウンロードして立ち上げると自動で繋いでくれます。
Bluetooth接続の画面を見ると「Z-up」が接続されているかと思います↑。
これで専用アプリの「Zolo life」も使えるようになりました。使い方は後で説明します。
Anker Zolo Liberty+の操作方法
イヤホンのZOLOマークがある光沢部分がボタンになっています。このボタンを押す事で再生・一時停止・曲送りなどができるようになっています↑。
ただ音量調整はスマホからやる必要があります。
【操作方法】
・再生、一時停止、電話を受ける、電話を切る⇒左右どちらでも1回押す
・1曲進む⇒右を1秒押す
・曲の頭に戻る⇒左を1秒押す
・音声アシスタント起動⇒左右どちらでも2回押す
・周辺音取り込み機能作動⇒左右どちらでも3回押す
曲戻りは左を1秒押すと書かれていますが、やってみても曲の頭に戻る事しかできませんでした。
曲戻りはスマホから操作する必要がありそうです。
また1秒押しは離した時に反応します。押したままだと何も起きないので、適当なタイミングで離すようにしてください。
Anker Zolo Liberty+の装着感や音質は?
Anker Zolo Liberty+の装着感
GripFitイヤージャケットが4種類もあるので、あなたの耳にフィットするものを探せると思います↑。
グリップが耳の溝をしっかりキャッチしてくれているので、運動をしたり頭を振ったりしても外れることはありませんでした。
かなりガッチリはまってくれています。
またイヤーチップも大きさと長さの違いで6種類も用意されているので、これまでのイヤホンでフィット感がいまいちだった人も合うものを探せるのではないかと思います。
Zolo Liberty+は片方6gあり、持った感じ重さを感じますが、耳でしっかりグリップしてくれているので付けていて重さを感じたり疲れたりすることもありませんでした。
装着感はかなり快適な部類に入ると思います。
Anker Zolo Liberty+の音質は?
iPhoneで操作した印象です。(Zolo Liberty+はAACコーデック対応なのでiPhoneで特に高音質になります。)
重低音がかなりしっかりしていながら、中高音域もかなりキレイに聞こえます。
専用アプリのZolo Lifeのイコライザーを使うと、簡単に音域の出力バランスを変えることができます。
EDMにすると重低音がよりパワフルに、ポップやクラシックにすると中高音域がよりキレイになりました。
自分専用の出力にカスタマイズできるわけではなく、初めから設定されている出力バランスを選べるものです。細かいこだわりがなければ、この中から好きなバランスを簡単に選べます。
音質に関しては1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンを使っていた人なら十分分かるほどの違いがあるかと思います。
大口径6.0mmのグラフェン ダイナミックドライバーですからね。
また完全ワイヤレスイヤホンではありがちな途切れは全然ありませんでした。
Anker Zolo Liberty+のメリット
ここではまだ説明していないメリットを取り上げます。
Bluetooth5.0対応でかなり途切れにくい
Bluetooth5.0対応機種で途切れの検証をしたかぎり、まったく途切れることがありません。
人ごみの中やランニングなど普通なら軽く途切れても良い環境でも、全然途切れませんでした。
イラっとすることがないので快適です。最近のイヤホンはレベルアップしてきていますね。
周辺音取り込み機能がついているので、外での使用が危なくない
密閉性の高いイヤホンをしていると外部の音がほとんど聞こえないので、国道などでランニングやウォーキングをするのをためらってしまいますよね。
でもZolo Liberty+には周辺音取り込み機能がついているので、それをONにしておけば周囲の音が聞こえるようになります。
完全に聞こえるようになるわけではないので注意は必要ですが、この機能を使わない場合と比べて格段の差があります。特に高音は良く聞こえるようになりますね。
Zolo Lifeのアプリから設定できますし、イヤホンのボタンを3回押すことでも設定できます。
ただこの機能を付けたまま耳からイヤホンを外すとノイズがなり続けるので、耳から外す時には切っておいた方が良いかと思います。
AACコーデック対応
iPhoneで主に使われる高音質な圧縮規格です。
これに対応しているのでiPhoneでは特に高音質を楽しめますね。
防水なので通常の使い方では安心
Zolo Liberty+の防水規格は「IPX5」です。
これは「噴流水を直接浴びても機器本体に有害な影響がない」という防水レベルです。
ですので水中での使用はできませんが、雨に濡れるくらいなら平気です。
雨に濡れてしまう可能性は十分にありますので、この防水レベルは安心ですね。
ケース込みの最大再生時間は48時間と十分
Zolo Liberty+本体の連続再生時間は約3.5時間です。
通勤の片道やランニングなどで3.5時間もかかる人はほとんどいないでしょうから、本体の連続再生時間は十分ですね。
またケースも充電器になっており、イヤホンをケースにセットすると充電が開始されます。
ケースの充電容量を考えると、48時間も再生できるだけの容量があるので、完全ワイヤレスイヤホンの中でも十分な時間になっています。
専用アプリでイコライザーの設定が可能。音質を自分好みに設定できる。
Anker Zolo Liberty+のデメリット
apt-X非対応なのでAndroidだと少し音質が落ちる可能性あり
iPhoneのAACコーデックには対応していますが、Androidのapt-Xには非対応なので、Androidの場合はiPhoneに比べて音質が少し落ちてしまう可能性があります。
1万円をこえるモデルですしZoloの上位版ですので、apt-Xにも対応していた方がより多くのユーザーを獲得できるのではないかと思いました。
Androidスマホをメインで使用している人はちょっと迷ってしまいますね。
Anker Zolo Liberty+レビューの評価
装着感(しっかりグリップ、フィット感が良い): (4.5 / 5)
音質: (4.3 / 5)
遮音性: (4 / 5)
防水(IPX5): (3.7 / 5)
再生時間(3.5時間): (4 / 5)
総合評価: (4.2 / 5)
Anker Zolo Liberty+レビューのまとめ
Bluetooth5.0対応のiPhone8以上のスマホを利用中の人には非常に良いイヤホンだと思います。
途切れにくい上に高音質が楽しめ、さらにフィット感も非常に良いのでこの価格帯でも十分満足できるでしょう。
一方でAndroidのスマホを利用中の方で高音質な完全ワイヤレスイヤホンを探している人はapt-X対応のものの方が良いかと思います。
【追記】
Androidスマホでも確認してみました。
高音域が少し雑になったのと、ホワイトノイズがあるかなという印象です。
ランニング中などでは違いは分かりませんが、よく聞けば違うなというレベルの差ですね。
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