49日の法要の香典返し(満中陰子)の挨拶状を作る際に、
・どのような用紙を使うのが相応しいのか?
・奉書紙(巻き紙)を使う時の折り方が分からない…。
という部分で悩みますよね。
不祝儀のお礼状だけにルールを守らないと「こんな事も知らないの!」と思われてしまうこともあります。
そうならないためにも、今回は香典返し(満中陰子)の挨拶状について詳しく説明しますね。
香典返しや満中陰志の挨拶状の種類
一般的にご挨拶状の用紙には、以下の3つの内のいずれかを使うことが多いです。
- 奉書紙+奉書封筒
- 横長2つ折りのメッセージカード+洋風の封筒
- はがき大のカード+洋風の封筒
どれを使うかは、香典の金額に応じて使い分けます。
なぜ香典の金額によって使い分けるの?
香典の金額が少ないのに「奉書」を使うのは、ご挨拶状として豪華すぎます。
逆に、高額なのに簡易なカードタイプを使用するのは失礼に当たります。
「たかが、挨拶状くらいで…。」と思われる方も多いでしょう。
しかし、故人にとってたった一度のことですからそのように考えずに、正しい作法に従い作成するべきです。
まずは奉書式から見て行きましょう!
奉書紙を使う場合|用紙・封筒のサイズや折り方など
奉書紙の由来
平安時代に命令書を作る際に使われた巻き紙が、はじまりと言われています。
現在では主に、儀礼用・神道の祝辞の時に使われることが多いです。
原料には楮(こうぞ)が使われており、昔ながらの手すきという技法で作られた和紙です。
ただし、現在ではパルプを材料に作られた印刷できるタイプの奉書紙もあります。
奉書紙や封筒のサイズ
奉書紙
サイズは「19.5cm×47cm」、基本は白無地です。
しかし、「少し味気なく感じられる。」という方も少なくありません。
そのような時には、
- 控えめな色の奉書紙
- 花や自然がデザインされているもの
を選ぶと良いでしょう。
故人が、 登山を趣味にしていた場合には山や自然が描かれたものを選ぶのも1つの方法ですし、故人が好きな花や忌引き明けの季節の花がデザインされたものを選ぶのもありです。
封筒
長4サイズ「20.5cm×9cm」、奉書紙で作れた白無地の封筒を使いましょう。
さらに、「不幸が重ならないように。」という願いを込めて一重の物を使います。
奉書紙の書き方
- 奉書書は、裏表があり、つるっとした部分が表でざらつががある面が裏なので気をつけること。
- 薄墨で書くのが、基本。しかし、「忌引き明けの挨拶状」という考えから黒墨を使ってもOK。ボールペンはNG!
- 縦書きで右から左に書くこと。
奉書紙の折り方
文末からクルクルと封筒の幅に合わせて巻いて行きます。
この時のコツは、封筒のサイズに合わせて巻くこと、巻き終わりと巻きはじめの部分をきっちりと合わせることです。
慣れないと少々難しく感じられるかもしれません。一度折り目を付けてしまうとやり直しが効かないだけに、新聞紙を同サイズに切って練習されると良いですよ。
また、現在は昔のしきたりにこだわらずに封筒に合わせて6等分に折る方もいらっしゃいますし、地域によって、7つ折り・7つ折り半という場所もあります。
分からない時には、お寺の方や葬祭場の方に尋ねておくと良いでしょう。
奉書紙以外を使う場合
家族葬や親族葬が多い現代なので、香典返しも略式でメッセージカード・ハガキと同じサイズの厚紙を使う方が多いです。
手作りされる時に、
- 奉書紙に比べてコンパクトなので扱いやすい
- 用紙を手に入れやすい
- 印刷しやすい
というメリットがあります。
ネットでお礼状のセットを扱っているショップもあるので参考にしてみて下さい。
用紙と封筒のセットを10単位から購入できます。
葬儀から法要と出費も重なるだけに、費用を少しでも抑えたいという方におススメですね。
郵便局の便利なサービスも!
自作している時間がない方や部数が多い方は、印刷を専門の会社に任せたいという人もいるでしょう。
ただし、ネットを利用すると業者の評判が良く分からずに不安だったりしますよね。
そのような時には、郵便局を利用するのも1つの手ですよ。
少々費用は掛かりますが、10部から利用できるので便利です。
まとめ|香典返し・満中陰志の挨拶状について
香典返し(満中陰子)のご挨拶状というあまり慣れないものをおくる時には色々と気を遣ってしまいますよね。
今回は用紙や封筒のサイズ、折り方などについて解説しました。
故人にお世話になった人は、故人を偲びながら少しでも感謝の気持ちを伝えるためにもご自分で作られるのがおすすめです。
時間がない場合は、業者を利用するなどして、うまく恥をかかないようにしてくださいね。
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